美祢サーキット唯一最大の二輪耐久イベントが１０／２４に行なわれました。例年に比べやや遅い時期の開催だったため、寒冷化が懸念されましたが台風一過 の快晴のもと絶好のレース日和の中でのレースとなりました。 前日から美祢入りした「銀色バイク・HMF・ベリティー」チームは第１ライダーに石丸選手、第２ライダーに岩本選手、第３ライダー坂井選手の布陣で臨み ました。また当日ミニバイクスプリントも併催だったため、MiniMotoGPクラスに木村選手、藤井選手、SPクラスに岸村選手が、１週間後のミニバ イク３耐のテストも兼ねて出走しました。 当初、耐久嫌い？の坂井選手はあくまで控えのつもりでしたが、前日になって状況的に走らざるをえないことが発覚、ルーチン通り１、２、３ライダーの交代 と決まりました。結果的にはやはり３人必要ということが身にしみて分かりました。


＜スタート前、みんな緊張してますね〜。チェッカーごと比較してみて下さい。＞

＜予選＞
予選はともかくグリッド確保のため安全マージンをとって各自走行。頑張った第１ライダーの石丸選手が予選総合で８番手（クラス７位）、まずまずの位置を 確保。第２ライダーの出走マシンオーナー、岩本選手もスランプにハマって？るなかで、それでもタイムをそろえてきます。第３ライダーの坂井選手は決勝用 タイヤの皮むきのため、新品のタイヤで予選出走。前日の１０分のテスト走行ではサスが合わず全く走れない状態でしたが、やや改善されそれなりの走りが可 能となりました。しかし予選で決勝タイヤを消耗させるわけにはいかず、温存の走行で終えました。


「使用後」の石丸選手。トド状態です。

＜決勝＞
１２時スタートの決勝。スタートにやや出遅れた石丸選手は序盤の混戦のなかで、硬めの決勝タイヤに戸惑いながらも徐々にペースアップ、ヒトケタ位置まで 追い上げてきました。約４０分でライダー交代、燃料補給のためピットインし、岩本選手がコースイン。ちょっと早めの交代だったため見かけ上ポジションを 落としましたが、他チームの交代により少しずつ順位を上げてきました。同走行時間で坂井選手に交代、ここでこのレース最初のトラブルが始まりました。 ピットアウトの際、ヘルメットシールドのホックが掛からないな、とは思ったのですが、ともあれそのまま走行、するとメインストレートでカウリング内に伏 せていても風圧でシールドが開いてきます。諦めてピットイン、ヘルメットを交換しコースイン。するとその周にシフトトラブルが発生、すぐにまたピットイ ン。ピットに帰って補修する間にオフィシャルからストップ＆ゴーのペナルティを宣告され、補修後にまたまたピットインしてストップ＆ゴーしました。ペナ ルティの内容は ピットロード速度違反ですが、違反者は誰とは申しませんが第２ライダーのかただったそうです。通告が遅くなって第３ライダーに課せられたわけで、あんな こんなですっかりリズムを崩した坂井選手はタイムアップがなかなか出来ませんでした。次の交代で石丸選手は５０分の走行となりましたが、さすがに４０分 を過ぎた辺りからラップタイムが落ち込み始めました。それでも当日の本人ベストから１〜２秒落ちで周回を続けたのは見事です。岩本選手に交代したあとの 石丸選手のバテぶりは証拠写真でお確かめ下さい。岩本選手も５０分走行でしたが、それほどタイムが落ち込む事も無くコンスタントに周回を重ねました。両 選手、走行中には色々あったと思うのですが、終わったあと３ライダーで一致したのは「４周に一度同じライダーに出会うのはなぜだ？」という疑問でした。 きっとピットアウトのタイミングなんだろうなあ、と走りながらは考えていたのですが、リザルトを見て周回タイム差を見て納得。２０数秒のタイム差がある ことで数周に一度抜く勘定になりますね。この事をSP忠男浜辺選手に話したら「自分もそう思ってた」ということで、「でもお祭りだからいいじゃないです か」とも言われてました。まさにこれが美祢モトバスター耐久の姿、みんなが安全に楽しめればイイじゃないですか、というスタンスこそ基本だと感じまし た。 アンカーライダーの坂井選手は約３５分の走行でしたが、今回はリズムがとれた走りが出来ましたが、日頃のGPマシンとは違った挙動に戸惑いながらも １５０００回転も回るエンジンフィーリングを楽しみました。そしてチェッカー、無事総合１２位、クラス８位で完走出来ました。中盤のトラブル、ペナル ティが無ければ、とタラレバの話になるのがレースの常（笑）ですが、もし無ければ（笑）総合６位は行けたかなあ、、。でも違う局面で違うトラブルに巻き 込まれでもしたら逆の話になるので、あくまでリザルトはリザルト、真摯に受け止めます。よそのトラブルにも助けられてるしね（苦笑）。岩本選手は５連続 出場の更新中、凄いですね。さて来年は何で走りましょうか？ 　いつものことながら、コースオフィシャルさん、サポートのみんな、応援のみなさん、ありがとうございました。


チェッカー後

　※次回はすぐの１０／３１ミニバイク３耐、そして１１／１４美祢最終戦です。