7月29日(金) フリー走行、予選本日は、朝60分間のフリー走行の後、第1、第2、第3ライダーのそれぞれの45分間の予選が2回ずつ行われます。今日、最低限クリヤしなければならない課題は、予選通過です。今年の8耐は出走52チームと、昨年に引き続きグリッド割れしているので、基準タイムをクリヤしたライダーは予選通過となります。予選基準タイムは、いずれかの予選セッションにおける上位3位までの平均タイムの115%となっております。仮に予選のトップタイムを2分07秒台と仮定すると基準タイムは2分26秒台前半程度となります。我々3人のタイムと比較すると、ドライコンディションで普通にアタックできれば問題ないでしょう。トラブルが発生しないように万全の準備をし、つまらないミスをしないように慎重なライディングを心がけ、気持ちは明日の土曜日に行われるトップ10トライアル出走を目指し!!予選に臨みます。9:00 フリー走行開始天候は薄曇り、気温30℃、路面はドライ、それほど暑くなくグッドコンディションです。例によってライダー3人で約20分ずつ走り、感触を確かめます。昨日の走行でリヤの踏んばり感の不足を感じた為、リヤのスプリングイニシャルを追加しました。私としてはこの点に関して改善は感じられましたが、ダンロップコーナー等の長いコーナーでリヤ周りがユッサユッサと振られながら外に逃げていくように感じられました。減衰を強めれば挙動が落ち着き手応え(腰応え)もしっかりしたものになりそうな気がしました。圧側を追加するか?伸側を追加するか?両方とも追加するか?。また、ペースを上げようとするとフロント周りの手応えが何となく頼りなく、進入時に思い切り負荷を掛けられません。ベストタイムは2分22秒124(若松選手)で50番手でした。トップタイムは#12ヨシムラスズキレーシングチームの2分08秒472でした。走行後、予選に向けてセッティングの変更を検討します。ライダー3人で話し合い、1つずつ問題点をつぶして確認して進めよう、ということで、まずはリヤの挙動の改善を図るべく、リヤの減衰を伸び側、圧側ともに追加しました。
7月28日(木) 受付、車検、フリー走行本日から8耐レースウィークが本格的に始動といったところです。午前中に受付、車検等の諸々の手続きや走行の準備をしているとあっという間に時間が過ぎます。13:30から1回目60分間のフリー走行が始まります。これに合わせて準備を進めていると、西の空に真っ黒い雲。「走行中に降りだしたらややこしくなるな〜」とりあえず慣らしをしなければならないので降っても走ります。コースオープンの少し前に雨が降り始めました。「あ〜あ、とうとう降ってきちゃったよ」と思っていたら、だんだん雨足が強くなり、物凄い豪雨になりました。場内放送が何か言っています。「走行中止」だそうです・・・。個人的にはちょっとホッとしましたが、慣らしの予定がどんどん後にズレていきます。大丈夫か?俺たち。雨は1時間も続かずに止みました。2回目のフリー走行は定刻通り15:40から始まり、時間を50分延長して110分間の枠で行われました。路面状況は、はじめハーフウェットで、その後乾いていくという状況でした。空は曇り、雨上がりで気温が下がり涼しくなりました。若松選手、私、高野選手の順番でおよそ20分交代で順繰りに乗り少しずつレブリミットを上げていき、60分で慣らし完了。残りの時間で同様に3人で「とりあえず上まで回して」フィーリングの確認をしました。リヤ周りに少し振動を感じるとか、シフトフィーリングがいまいちシックリこないとか、リヤサスの動きはスムーズだが踏んばり感がもう一歩とか、いくつかの問題点はありましたが、まあ、さしあたりの走行には問題なさそうです。長丁場のレースなのでできるかぎりトラブルの種はつぶしておきたいところですし、アベレージタイムの向上も図りたいところなので、些細なことでもキッチリ対応すべくメカさん達と議論します。本日のベストタイムは2分23秒744(高野選手)で50番手、トップ#12ヨシムラスズキレーシングチームの2分10秒336から13秒408遅れでした。
7月27日(水) 搬入、設営、諸々準備昼前にサーキットに到着、他のチームメンバーはまだ来ていないようです。ピットで昼食を取りながら待ちます。午後、続々とメンバーが集まり始めました。#50号車の‘07YZF−R1はレースに備えてエンジンオーバーホールを実施されています。若松選手が浜松のネルガルに立ち寄りマシンをピックアップして鈴鹿入りし、サーキット近くのショップのシャーシダイナモで慣らし運転をし、夕方ごろサーキット入りする予定です。ここで浜松の進藤さんから連絡が入りました。「エンジンがかかりません。今のところ原因不明。」えっ!。まあ、とりあえず、ピットには#51、#50のチーム員が大勢いますので、とりあえずマシンを持ってきて、みんなで寄ってたかってトラブルシューティングしましょう、ということになりました。マシン到着後、みんなであ〜だこ〜だつつきます。セルは回ります。初爆もあります。が、あとが続かず吹き上がらないまま止まります。何度やっても同じです。セルが回って初爆のみであとはうんともすんとも・・・、そのうちバッテリーがしおしおのぱぁ〜。ブースター機能付きの充電器を駆使しながら、ヤマハレーシングサービスの村林氏も巻き込んで、あっちこっちバラし組みを繰り返しながら何度もトライ。メーターのエラー表示を調べるとTSP(スロットルポジションセンサー)異常ということで、テスターをあっちこっちあてて調べます。センサーが壊れた?ケーブル断線?ハーネス交換か?コンピューターがボケた?カプラーの接触不良?(結局これでした)ついでに転倒センサーの向きも正しくないことも発覚し、エンジンがかかった時はすっかり夜更けになっていました。とりあえず、これで明日午後のフリー走行1本目で慣らしをする目処がたちました。やれやれ。
大変遅くなりましたが、さる7月28日(木)〜31日(日)に鈴鹿サーキットで開催された2011QTEL FIM世界選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第34回大会(以下:2011鈴鹿8耐)に参戦してまいりましたので報告致します。昨年に引き続き今年も、名古屋を拠点に活動されているチーム・モトキッズさんに合流して2011鈴鹿8耐に参戦させて頂きました。樋口店長をはじめとするチーム関係者の皆様、今年もお世話になりました。今回はチーム・モトキッズとしては2台体制となります。第1チームは、#51チーム・モトキッズ中部測量登記サービス獺RT。第1ライダー小島一晃、第2ライダー樋口幸博、第3ライダー吉田剛規。そして第2チームは、#50チーム・モトキッズ・二輪工房ネルガル・YSP三鷹。第1ライダー若松宏、第2ライダー中尾健治(私)、第3ライダー高野弘毅、という構成です。ここでチームとライダーの紹介をします。モトキッズ:名古屋市内に2店舗を構えるバイクショップで#51第2ライダーの樋口幸博氏が代表です。中部測量登記サービス:#51第1ライダーの小島一晃氏が代表を務める名古屋市内の会社で、不動産調査、登記、測量、地籍調査、宅地造成開発等の業務を行っています。獺レーシングチーム:一眼レフを携えて全日本RR、鈴鹿8耐等のレースを追跡撮影している通称獺さんとゆかいな仲間たちです。吉田剛規:獺さんの紹介で、今回チーム・モトキッズと合流して鈴鹿8耐初参戦となりました。岡山国際サーキットでST1000クラスにYZF−R1で参戦中。二輪工房ネルガル:#50チームの中心人物でチーフメカニックの進藤幸喜氏のバイクショップ。所在地は浜松市。今回の参戦は、昨年の8耐でチーム・モトキッズのスペアマシンとして使用した‘07YZF−R1を樋口氏から借り受け、第2チーム#50として走らせるという計画です。ちなみに進藤氏の今回の目標は「完走」。そして、非公式のストレッチ目標は、#51チームよりも上位でゴールし、無事にマシンを樋口氏に返却することだそうです。YSP三鷹:#50第1ライダー若松氏が店長を務める東京都調布市のYSP店。高野弘毅:水戸市に店舗を構えるドゥカティー正規販売店オートボーイRCの店長。過去複数回の8耐完走実績を持つベテラン。
決勝昼休みをはさんで13:35から決勝レースのスタート進行がはじまります。レースは12周で争われます。天候はくもり、路面コンディションは、なんとほぼドライです。コースインしサイティングラップとウォームアップラップを最大限利用しタイヤを温めながらドライ路面の感触を掴むべく一生懸命走ります。スタートにむけてグリッドに付きます。レッドフラッグ退去、エンジンの回転を上げて待ちます。シグナルレッド・・・ブラックアウト!!・・・いつものようにクラッチをミート、クランクマスでドンと蹴っ飛ばされるように転がりだし・・・ません!!(あれ?)。おもむろにフワ〜と穏やかに発進するKTM。スタート失敗です!!ミッションの設定なのか、ファイナルレシオが長いのか、よく判りませんが、鋭いダッシュを決めるにはどうもギヤレシオが長過ぎるようです(といってマシンのせいにしておく)。う〜ん、1回ぐらいスタートの練習をしておけばよかった、と思っても後の祭り。私の左後方からU野選手がスルスルと並びかけてきて、そのまま1、2コーナーのインをとられてしまいました。私は外側から並びかけるように抵抗しましたが3コーナーでも前に出れず仕方なく追従する形になります。この時点で4番手だったと思います。ポジションアップを狙ってU野選手の背中を追います。間隔が詰まったところでU野選手のインを突こうと試みますがキッチリとインを閉められます、ペース的には充分つつけるペースなのでしつこくつつき続けます。と思って攻めているとフロントはチャタリング気味に逃げて切れ込むし、最終コーナー立ち上がりではリヤがとっちらかって横に出るしで何度か転びそうになりました。ここで転んでは本も子もありません。少し慎重になり不安定な挙動が出る一歩手前を探ります。そうこうしているうちにU野選手がリズムを掴んだようで、またタイヤも温まってなんとなくペースアップしているようです、気が付けば間隔が開いています。これはいかんとばかりにペースアップを図ります。激しく攻め過ぎると不安定な挙動がでるので、できるだけスムーズに走ることを心がけて、これ以上離されないように踏ん張ります。調子を掴みかけてきたころ前方にバックマーカーが出現。U野選手が処理に手間取っている間にチャーンスとばかり背後につきます。1度仕掛けますが、刺せません。そうしているうちに、今度は私が引っ掛かってしまいました。何とか前に出た時には再び差がついていました。「もう一回追撃だぁ〜!!」と気合いをいれて最終コーナーを立ち上がります。次の瞬間そこで見たものは・・・・チェッカーフラッグでした。「えーー!!もう終わりいーー!!」これまでのレースキャリアの中で最も短く感じられた決勝レースでした。気分的にも体力的にも「もう1ヒートやらせて〜」って感じです。結果は4位でした、レースタイムは8分23秒570、ベストタイムは9周目の40秒738でした。ドライコンディションでの走行は決勝が初めてだったので、セッティング面での確認は何もできずに、見込みセッティングでぶっつけレースになってしまい、問題点がいくつか表面化してしまいました、しかしタイトなコースにおけるポテンシャルは予感させられました。タイヤの銘柄や、空気圧、イニシャルプリロード、フォークオイル番手、油面等のサスペンション関係のセッティングを模索することで、ガッチリ食いつくポイントや、スタートダッシュとトップスピードのバランスを考慮したギヤレシオ、を探し当てられたら、結構面白いことになりそうです。銀色バイク様、A−1サーキット様、RSC様をはじめとするレース関係者、応援して頂いた観客の皆様、チーム関係者、そして、マシンオーナーのI本選手に感謝いたします。ありがとうございました。